木曜日, 9月 17, 2015

Mr. シンゾー・アベ この国の首相がやろうとしていること(追記)

この国の首相、Mr. シンゾー・アベがやろうとしていること、目指していることはいったい何なんだろう。

現政権発足以来ずっと考えていました。

アベノミクス3本の矢まではいいが、憲法改正、武器輸出三原則の見直しと、随分とキナ臭くなってきました。

最初に断わっておきたいと思いますが、私は護憲派でも改憲派でもありません。現憲法の是非についてはここでは扱いません。親自民でも反自民でもありません。戦争が嫌いだし、絶対戦争には行きたくないだけです。

『希望の同盟へ』
米国連邦議会上下両院合同会議 安倍総理演説
(平成27年4月29日:首相官邸HPより)

初回投稿 2015.5.21
追記投稿 2015.9.17 防衛装備庁が10月1日に発足します





理解のカギはマネーの動き

まず経済から。失われた20年を過ごしてきた日本は、経済回復が急務でしたから(だったから)、日銀の円安誘導による株価上昇による国家的市場操作で、それまでのマイナスを挽回できるよう巻き直しを開始しました。それは至極妥当ですし分かりやすく、日本に長きにわたって必要とされていたことでした。日本が(米国から)許してもらえなかった円安も、米国経済回復による金融緩和終結により(米国から)円安の黙認をしてもらえることになって、黒田バズーカは炸裂しました。その効果は見事でした。日経平均はうなぎ上り。いまや上場企業の時価総額はバブル期を超えたと昨日のニュースが告げています。

株価でみる経済は戻りつつあります。それと呼応するように、戦争に向けてのキナ臭さが濃くなってきました。憲法改正、武器輸出三原則見直しです。現政権は閣議決定して実施の下準備を完了しました。

その背景にあるものは何か、国民に知らせたくないけど、潰されたくないからこっそりやりたいこと、米国との密約に沿ってやりたいこと、つまりニュースには出てこないMr. シンゾー・アベがやりたいことの真意は何なんだろうとずっと考えてきましたが、私にはそれがやっと見えました。


世界の動きを把握したい理解したいという場合に、一番助けになるのはマネーの流れです。ニュースに出てくる断片的な言動や事実と、それによって生み出されるマネーの流れを繋ぎ合わせていくと、推測からこういう推論が出てきます。

「米国は西アジアの防衛を相当分日本に肩代わりさせたい」(米国は国家予算圧縮が急務)

「肩代わりのための原資に日本の武器輸出を許す」(米国からの見返り密約)

分かり易く言うと、日本は武器輸出によって「死の商人」の仲間入りをするということです。米国の歳入の多くを占める軍事産業ゆえに日本の武器輸出をよしとしてこなかった米国が、日本に費用肩代わりさせる見返りとして、原資作りのためにそれを許した、そう見るのが自然ではないかと気付きました。新聞やニュースのどこにもコレは書かれていませんが、俯瞰して状況証拠を積み上げるとこういう結論に私は至りました。

その背景には中国があります。世界第二位の経済大国になって久しく。最近では米中冷戦時代と言われ始めています。

家計が火の車の米国は、もう世界の警察には戻れません。しかし環太平洋では軍事面で中国の台頭が著しく、経済面でも中国はアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設で米国に楔を打ち込みました。そして中国は最近、ロシアと手を握り、インドとも友好を深める外交を進めています。

お金がない米国、覇権の弱まった米国、その穴埋めを担わされた日本、穴埋めの為の経済的裏打ちが軍事・武器輸出、という構図です。

これは非常に分かり易い。すっきりと腑に落ちました。


世界のマネーの9割は1%の人達が握っているという事実。その1%の人達がマネーを稼ぐ常套手段のひとつは、戦争や紛争、つまり武器製造・輸出です。武器商売は、市民(BtoC)や会社(BtoB)が買ってくれるものではなく、国家(BtoN)が買ってくれる巨額な商売です。国家御用達で買ってくれる、最高の利益率にして最高の営業効率の商売です。Mr.シンゾー・アベはいい商売を始めました。これが「隠さた第三の矢」と言ってもいいかもしれません。

米国 F-35 (部品の40%が日本で生産されるという)


自由民主党が改憲を主張するのはもっともだが

自由民主党は自主憲法を是として結党された政党です。だから自由民主党が憲法改正を言い続けるのは至極当然です。

(参照:自由民主党HPより:立党宣言・要綱

物事は結果から見るという方法があります。戦後70年間、日本は一貫して戦争を起こしませんでしたし、戦争に(表面的には)加担してこなかった世界でも極めて平和な国です。その日本が要する憲法は、太平洋戦争の敗戦によって米国から押し付けられた(と言われている)ものですが、この70年の結果を見れば、国の平和は保たれ、世界の尊敬も集め、問題となることは起こりませんでした。

結果から見れば大成功の憲法を、なぜ変えなければならないのか。変えないと何が問題になるのか。

そこがMr. シンゾー・アベ、自由民主党が問題と思っている部分だと気付きました。平和はいいんだけど、彼らには足らない何かがある。それは何か。

マネーでした。




戦後レジームを脱却するはずの人がポツダム宣言を知らないという呆れた国会発言

少し話が外れますが、昨日(2015年5月20日)に国会で行われた党首討論で、共産党の志位委員長がMr.シンゾー・アベに「日本がやった戦争は『間違った戦争か』を問い質しました。日本はポツダム宣言を受諾し戦争は終結したわけですが、そのポツダム宣言には『間違った戦争』と明確になっています。日本はポツダム宣言を一旦拒否し、原爆を2発投下されて、この宣言を受け入れて敗戦したのが日本です。(繰り返しますが、共産党が好きなわけではありません)

しかし、今の首相、Mr. シンゾー・アベは「ポツダム宣言は存じ上げない」と言って退けた。つまり「ポツダム宣言は、つまびらかに読んではいないが、日本はポツダム宣言(戦争降伏勧告)を受け入れ、戦争が終結した」と言ったわけです。「



安倍内閣は「戦後レジームの脱却」を目指すと言っています。「戦後レジーム」をWikiでひもとくと「戦後レジーム(せんごレジーム)とは戦後(第二次世界大戦後)に出来上がった世界秩序の体制(ヤルタ・ポツダム体制=YP体制)や制度の事を指す。」とあります。ポツダム体制の具現化のひとつがポツダム宣言です。つまり戦後レジームとポツダム宣言が切っても切れないものであることが良く分かります。

しかし、Mr.シンゾー・アベは「ポツダム宣言は知らない」と言いました。なのに、その知らないポツダム宣言から「脱却する」のが安倍内閣の政策です。子供じゃなくても、何がおかしいか分かります。

Mr.シンゾー・アベの国会での振る舞いは、国会中継を見ていると、例えば野党の答弁をヤジして間違いを指摘されて後から謝ったり、軽薄で含蓄に乏しく品位の無いこと見苦しい。この人を一国の首相にしてしまっていることの損失を憂いてしまいます。

でも悲観はしません。それでもこの国はまわっています。世界を見渡して、少なくとも紛争国や戦場になっていない、世界の大勢から嘲笑されていない、加えて世界第三位の経済大国です。首相は憂うが、それを補うシステムを持っている母国は憂わない、それが私の考え方です。


兵器を売って国が富む、それでいいのか

兵器を売る、ということは戦争に加担するということを意味します。このところ太平洋戦争で心に深い傷を負った人たちが、自身の寿命が尽きる前に話し始めました。私の父も戦中世代ですが、戦争のことを思い出すのが辛いから戦争の話はしないと言っていました。そういう世代の人達がいま語り始めています。その肉声は重い。そして力があります。

戦争がどんなものか、経験した事でしか語らない私には分かりませんが、書物や直接人から聞くことによってそれが東日本大震災どころの騒ぎじゃない(例えが悪い場合には謝ります)悲惨なこと、それが自然によって起こるのではなくて、一部の人間が大多数の人間を扇動して起こす人災だということは分かります。自然災害は止められませんが、人災ならば止めることが出来ます。

政府は国民を養う責任上GDPという尺度で国の経済を支えようとしています。ベニスの商人を引き合いに出すまでもなく、兵器を売って、魂を売って、生活を支えることに嫌悪感を感じます。そんなことなら少し貧乏になってもいい、そう思います。

資本主義というシステムは富の極大化と所有者の極小化、つまり大きな資本が僅かな人間によって支配される方向に進みます。戦後復興途中ならばそれも許されるかもしれませんが、日本は豊かになって飢える人もいない(貧困シングルマザーの件は別にお話したいと思います)平和で安全な国になりました。そのうえ世界で最も老人化が進む国でもあります。戦争に若い人たちを使ったら(つまり殺したら)、老人化はさらに進みます。

これに加担することは自分の主義に反する。絶対反対です。息子を戦地に送るなどまっぴらです。


防衛装備庁が10月1日に発足します (追記 2015.9.17)

来月、防衛装備庁が発足します。つまり軍備品の政府商売窓口はこちら、ということです。

日本が死の商人に加わる宣言をシンゾー・アベが米国の後ろ盾で行ったゆえにこうなるのは自明の理で驚くには値しません。

しかしながら、死の商人たちが舌なめずりする戦争や紛争という背徳の商売が、400万人の難民となって民族大移動しているシリア周辺紛争に遠回り間接的ではありますが油を注ぐことになる「不都合な真実」であることも覚えておく必要があると思います。



ならばしたたかに生きる

物事には裏と表がある。賢い生き方をする方なら、この動きを逆手に取ることも出来るでしょう。
日本の軍事産業の主な株銘柄は次のものです。

三菱重工(7011)、IHI(7013)、三菱電機(6503)、石川製作所(6208)、豊和工業(6203)、東京計器(7721)、重松製作所(7980)

正しいことなんてこの世界には無い、正しいことと=時の権力者にとって都合のいいこと、というふうに考える私にとっては、上前を跳ねて強かな生きる生き方こそ地球人に必須の素養だと思っています。

こんなことでお金を稼ぐなんて汚い、などと言う稚拙な方はお門違いです。大人の理論です。そういう方は直接会ってお話しましょう。ウエブ上で討論はいたしません(Read me1st)。

世の中はこういう本音と建前で成り立っていることを理解して生活しようと思います。



ではでは@三河屋


追記:

2015/9/17 10月1日に防衛装備庁発足に驚きの声 

2015/7/20 [NHK日曜討論] 山本太郎氏「安保法案の真の目的は経団連の金儲け」武器製造・輸出のため

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