シェアエコノミーのビジネス帳(Ver 1.0)




『たった8人が世界の富の半分を握る』 資本主義という名の怪物。
コイツに勝負を挑みたい。無謀なことは分かってる。でもやる、絶対。

全世界公開、完全フリーソースプロジェクト、始めます。




Airbnbが陥った罠


Airbnbが世界中で爆発的に受け入れられ、シェアエコノミービジネスの可能性を世界に示し、オールドエコノミーにどでかい楔を打ち込んだのが2015年。いまやシェアエコノミーの雄であったAirbnbはサンフランシスコのユニコーンから、米国お得意のマネーセンタライズあるいはマネードリブンの罠に陥って、トランプに代表されるオールドエコノミーの奴隷に落ちつつあります。

最近のAirbnbは、言うこと、というか、かつて言っていた事と、やっていることが真逆です。「暮らすように旅しよう」ではなくて、「旅する人から金をとろう」的なゲスト重視、ホスト軽視のビジネス亡者に落ち込みつつあります。 Airbnbは決してホスト軽視とは言わないでしょうが、現実にホストはそれで憤っているホストが周りにいます。

こういう流れに伴って、Airbnb本来の、ゲストとの出会いを楽しむホストと、思わぬ触れ合いに感激するゲスト、といった素朴かつ人間的ふれあいの構図が壊れて、ゲスト(泊まる人)に利便性を担保し、ホストは宿主に徹しろ的なポリシー変更に辟易とする「心あるホスト」が、「もう撤退!」と手を引き始めているのを目の当たりにします。

そういう私も、昨年6月15日の民泊新法に合わせて愛知県の実家でリスティングを新たに登録したまではよかったたものの、「お金をもらってホストする」楽しみが、自分にとってのヤリタイ事ではなかったのだということをハッキリと分からせてくれました。

そのAirbnbのリスティングは休止とし、いまは世界最大のフリーアコモデーションSNSであるCouchsurfingや、自転車で旅する人たちのWarmshowerといったサイトに注力して、お金が絡まない「真の」友人をどんどん増やしています。どちらが人生の上でお得なのでしょう。賢明な方はもうお気付きです。

 https://www.couchsurfing.com/people/ysaito1960





Airbnbに何が起こっているのか


心あるホストたちから怒りの言葉が漏れています。それを視界の脇で眺めながら、ではここでいう従来の「心あるホスト」たちが愛して止まないAirbnbのコアバリューとは何だろうかと改めて考え直してみました。

Airbnbがポリシー変更してホストに対して多大な負担をかけるようになってきた、それは何故か?これはホストを大切にしますというAirbnbの常套句の裏に、ゲスト重視、収益安定化の方向に経営方針を切り替えたことの表れだと私は見ています。ゲストにとっては「現地体験」は嬉しいけど、やはり「泊まること」が基本なのだという当たり前の真実がやって来ただけのことだと思います。

しかし、いままで熱い思いでホストをしていた人たち、ゲストとの交流を大切にしてきた、草の根的かつ好意的なホストたち、 この「心あるホスト」 にとっては嬉しくない現実を突きつけられているのが現状でしょう。

今後、ホスト側はどうなるのかという私の見立ては、こうです。

Airbnb本社ビル(サンフランシスコ)



Airbnbは「何も悪くない」


シェアアコモデーション競争は苛烈化し、ソフィストケイトされ、価格競争の波に揉まれ、プロの業者がどんどん入り込む。 ホスト側は「受け身」にならざるを得なくなり、 そこでの大口ホストはシステム化、協業化して、Airbnbとビジネスパートナーを結ぶ、さらにはそこに何らかのライセンス契約を結ぶことによってAirbnbの収入源になっていくのではないかと思います。

ライセンス契約は「更新」という定期的に入ってくるお金を期待できるので、ビジネスモデルとしては利益を求める企業にはエコサイクルなのです。手間いらずで、そのうえ星野リゾートのように設備投資が必要ないので、経営リスクを最小限に抑えることが出来ます。

その結果、草の根的な「本来のホスト」たちも 営業努力をすれば生き残ることもあるでしょうが、マスが大きくなってしまったAirbnbから見れば全収益の中でそういうホストが上げてくる収益の締める割合が相対的に低くなっていく、つまり企業経営的には「本来のホスト」を重視していかない方向に進むのだと思います。

それがこのところの動きじゃないのかなと、私は見ています。金儲けは正義だとするマネードリブン、マネーセンタライズの米国企業の文化から見れば、全く正しい、ど真ん中、目抜き通りを胸張って歩けるやり方です。しかし、日本にいるドが付く古典的日本文化的ホストは、そんなお金にまみれた、あるいは心の通わない世界は見たくありません。

私は米国ナスダックに上場するコテコテの米国企業のセールス部門でで、エンジニアとして日本人なら超絶異文化労働体験を20四半期(米国四半期は日本なら20年の労働経験に相当する濃厚な3か月です)も経験したので、彼らのやり方、彼らの文化を超極太の精神注入棒で叩き込まれ、5年間もど真ん中で過ごしました。米国サンフランシスコから見ればAirbnbが変貌するのは全く理にかなっているし、何の不思議も感じません。むしろ企業としては理想的です。

もうAirbnbは、収益利益マネー志向のサンフランシスコのユニコーンの雄として、もはや甘いことは言ってはいられないという段階、つまりマネーセンタライズな米国にあって「ステップアップ」した表れが、今回のポリシー変更だと私は思います。

Airbnb本社のお約束



本来のホストにもチャンスがやってきた


そんな折、横からガツンとコンテンツが殴り込みをかけてきて、何々、なんだなんだと読んでみると、それは「多拠点シェアハウスリリースしました」という柚木理雄さんのポストでした。

これはジャカルタに住む自転車仲間が送ってくれたもので、う~ん、う~ん、う~ん、と唸りながら読みました。


 多拠点シェアハウスリリース (柚木理雄さん :2019.1.23)
 (ホステルパスが家賃に含まれていて住み放題、泊まり放題シェアハウス)しました!
  https://www.facebook.com/michio.yunoki/posts/10156936821224798

こりゃいいと、興味のありそうな人にシェアしたら、とある方からコレもありますよと上乗せされました。

「 Takashi Sabettoさんが立ち上げられたAddressとかも似てますかね?」

  #全国住み放題 定額制多拠点Co-Livingサービス”ADDress” (2018.12.20)
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000040352.html

元々ノマド的な生き方を標榜する私にとって、それを容易にする仕組みがどんどん立ち上がってくるのは嬉しい限りです。かつては「地に足のつかない変な人」だったのが「どこでも我が家のカッコいい生き方」的に見えてくる不思議。



多拠点という生き方、それを可能にするエコビジネス


このところの多拠点シェアハウスとか多拠点コリビング(co-living)、ロケフリーといった住む場所を自由に変えて人生を楽しんでいこうという動きがメディアから流れてくるようになったのは、右左見て同じにしなきゃダメダメ的な社会的バイアス(抑制)の強い日本社会が、良い意味で緩んできた表れだと思っています。

ニュースやウエブでふと見聞きして、触角が反応された方多いんじゃないかt思います。これがニュースになるくらいだから、ホストやかつてホストをしていた皆さんの関心が低いわけがありません。

このような多拠点、アドレスホッパーへの提案は新しい価値を生むと思います。また、良質ホストがネットワークを組んで「良貨は悪貨を駆逐する」方向に進むと良いなあと思っています。

サンフランシスコ。彼は今春からペルーで起業します


お金が絡むと全てが壊れる、いや、壊される


私は昨年6月15日の民泊新法の大改革以降、一度は愛知の実家でAirbnbを再開しましたが、もはや魅力を感じなくなって「休止」しました。折角行政へ何度も足を運んで登録もガリガリやって通したのに、その努力を無にするのは残念ですが、私の進む方向とは大きく違ってしまってきているなあと、半年経って気付いています。

ゲストとの交流を「楽しむ派」は、私のように「お金をとらずにやる」ことで何ら問題なく歩を進めることができます。全てお金が絡んでくるから「ダメ」となる。「管理する」その先には「税金を取り立てる」という方向に進むのが資本主義の避けられない現実です。

例えば、マンションでAirbnbをやっていたホストの多くは管理組合の反対にあって撤退を余儀なくされた人が大勢います。私もその一人ですが、そこで気付かされた「お金をもらわなければ何の問題は起きない」という現実に唖然としました。民泊新法は1円でもお金をとって対価を提供する人を政府が「管理する」法律で、お金をもらわないホストには痛くも痒くもないというのが全くの事実です。




お金を介さない方が個人と個人の深い結びつきは継続する


これは私が2013年の2月にホストを始めて以来の真実です。 お金を介さない方が個人と個人の結びつきは深くなる。そして継続する。これがこの5年間、東京でホストをした経験から得られた真実でした。

表面的ではなく、深いところで心が繋がる、そんな関係はお金を介していたのでは難しいと私は思っています。


それではホストはお金を稼いではいけないのか?


「いえいえ稼いでも良いのです」


ゲストから直接お金をもらうという関係ではなくて、ゲストとホストの関係が、新たな価値を生み、それがお金になるという共同利益製造マシーンになれば良いのです。

ゲストからホストにお金が流れる従来の流れを止めて、ゲストとホスト共同でお金を稼ぎだす仕組み、それをビジネスモデル化すれば世界の救世主になれるでしょう。



お金を稼いでもいい、その例はこれだ


ホストはお金を稼いでも良いのです。 ではどうやってそれとお金を結びつけるか。 それも結びつきができることで。

私は「ホストが稼ぐだけじゃなくて、ゲストも稼げる」というビジネスモデルが良いと常々思っていました。

お金はエネルギーの流れです。Airbnb的に考えれば、ホストはゲストを泊めてもてなすことで現金が入るうえに、楽しい経験が出来る。ゲストは市場の相場よりも安く泊まれて素晴らしい経験も得られる。双方にお金と、それよりも数十倍価値のある「楽しい経験」が得られる。これぞ私が求めるゲストとホストの、いや、いわば「人と人との結び付けビジネス」モデルだと思います。

これをシステム化してビジネスモデル化すればよいのです。



プラン1:たとえば、こんなふうにお金が降ってきます


昨年、欧州の北極圏からイタリア人がやってきました。彼は観光業を生業としていて、オーロラツーリズムの会社に務め、オーロラツアーはもちろん、北極圏のツアーを担当して世界からお客様を迎えています。


日本からのお客さんも多く、様々なコネクションを日本と築きつつあるそうです。そんな彼を日本人のワタシが日本にいて手伝ってあげられることは沢山あります。そうやって北欧に住むゲストのビジネスを助ければ、彼もハッピーこちらもハッピー。そうすれば、今度私がオーロラツアーに彼のところに行けば、手厚くもてなしてくれることは想像に難くありません。また、彼が独立すればビジネスパートナーにもなれます。

もうオーロラは飽きたぜと絶対に言わない崖好きなイタリアン

2016年に世界を一周した時は、私が泊った個人宅はかつて私が東京でホストしたゲストの人たちで、こういう人と人との信頼関係がベースになっています。それもAirbnbではなくて、フリーアコモデーションのCouchsurfingのホストが私を熱く歓待してくれました。

ゆえに世界一周でもお金がかからない、しかしとびっきりの優雅な旅ができます。こうやって互いにWin and Winになれば、お金に縛られずに楽しい人生を送れます。それを具現化したくて、証明したくて、私は旅しています。



プラン2:英会話は超実践的に


英語を身に着けたいゲストと英語ネイティブとを結びつけてWin,Win&Winという三方得の大岡越前的アイディア。

私の親しいゲストハウスはゲストの殆どが外国人です。いま日本にやってくる外国人ゲストの多くは英語をネイティブあるいはそれに近いレベルで話す人が珍しくありません。彼らに「午後の3時間、他のゲストと周辺を案内するけど一緒に来ないか?」と誘って、そのうえで「英語で彼らと話をしてくれて、英語でみんなでワイワイ出来たら宿泊費をキャッシュバックするけど乗らない?」といえば、OK!とスマイルが返ってくるでしょう。

英語を話すゲストにしても英会話教師をやっているつもりなどサラサラない。英語を身に着けたいゲストには、超現実的な日常会話が飛び交う「英語の戦場」で実践できる。それを私が、あるいは英語の話せるスタッフがコーディネイトして3時間の周辺観光を楽しむ。

そのうえで、英語を身に着けたいゲストにはレビュー欄の記入をそれとなく義務付ける。これでそのゲストハウスの評価、リーズナブルな英会話教室的価値の追加、そしてなによりも英語を身に着けたいゲストの満足度が得られる。誰も損をしないし、だれもお金の奴隷にならない。それでいて気持ち良くお金を払ったり貰ったりできる。これぞマネーのエコシステムだと思います。


お金の流れはこうです。

・英語を身に着けたい人は対価を払う、それもリーズナブルな価格Aで。
・英語を話してくれるゲストには対価を払う、それはホストにリーズナブルな金額Bで。
・ホストやコーディネイターはA-B=Cで差額が発生するように価格設定する。それがホストの利益C。


これが進んでくると、口コミで「ワタシ英語教えますから泊めてください、割り引いてください」とプロモーションするゲストが現れるでしょう。こうなるとホストは買い手市場です。より「品質の良い英語教師」を得られることになります。

またそのゲストがリピーターとなってくれれば、それを英語身に着けたいゲストにアナウンスして集客に一役買ってもらうこともできます。これが見えないけど大きな利益D。リピーターや新規のゲストを生み出す利益製造マシーンになります。

アルゼンチンの友人。レストランを経営していて、滞在中は3食ここで。



ポイントはマスで利益を求めないこと


ここでは二つの例を示しましたが、ポイントは『マスで利益を求めない』こと。この人と私、あの人と私、そういう個人的な繋がりを丁寧に構築していく。そしてそれがある程度纏まってくれば、私をハブとして、その信頼できる仲間たちを有機的に結び付ける、それが出来るようになってきたのを感じます、それもワールドワイドで。


これって楽しくないですか?


読んでみてワクワクする、あるいは心の奥が騒がしくなったのなら、それは私と同種の人間であることの現れです。

もう少し話を進めましょう。ビジネスモデル化です。



目的型ホスティングのビジネスモデル化


二つの例で示したように、目的型ホスティングはマネーを生みます。特定のテーマ、アイディアを持ってホスティングする、つまり「受け身のホスティング」「待ちのホスティング」から「攻めのホスティング」への転換です。これぞマーケティングの醍醐味。

ちょっと考えただけでも様々なアイディアが湧き出します。あとはそれを実現に落とし込むだけ。紆余曲折は必ずあると思いますが、やり方をブラッシュアップすればテンプレート化できる。そしてそれはひとつのビジネスモデルになるでしょう。

ビジネスモデルとして特許をとることも視野に入ります。日本で特許を通すと三極通商で米国、ヨーロッパにも特許権を設定できます。世界的ビジネスモデルを生み出すのは自分かもしれないし、あなたかもしれない。著作権フリーなのに一見矛盾するように思うかもしれませんが、この「目的型ホスティングのビジネスモデル化」からの派生モデルは著者として寛容に見守りたいと思います。

ある程度の完成度まで達したら、世界に散らばるビジネススキルを持った友人たちにも声を掛けて、一枚噛まないかと誘ってみたい。

夢は広がります。

チェコの親子とフランスのカップルがコラボレーション
左手前の彼はWebビジネスで成功してお母さんと来日


私は主夫で、時間を自由に使えて、好きな場所へ、気に入った人に会いに、勝手気ままに好きなだけ時間を使ってに動ける自遊人。こういう自由を最大限に生かして、日本に限らず世界中の面白い人と繋がって、シェアエコノミーをキーワードに「仕掛け」「シーズ」や「ショウケース」というか、そんなワークショップ的プロジェクトのコアのコンセプトの見本市的なコンテンツを作ってみたいと思っています。


それが出来上がれば、そのコンテンツを読んでくれた人が、どんどん自分のアイディアを加えて具体的にビジネスを展開し始まる。できればそれを傍で見ながらコンサルタント的にプロデュースして、どんどん横展開していくというのが面白いと思っています。


お金は自分にとっては二の次、三の次。楽しいことを新しい人と作り上げていくプロセスを2021年3月までにいくつもやってみたい。そして2021年5月からユーラシア大陸横断の旅に出て、日本の外の人にも提案して、各国の人間と実際会ってコラボしたいと夢見ています。


シェアエコノミーのビジネス帳」、始まりです。


私はVer 1.0としてこの「 シェアエコノミーのビジネス帳 」というアイディアをここにオープンにします。



面白い!と思った方へ


いまは関心のありそうな方へ個人的に送って反応を見るという段階です 。今後コンテンツを膨らませてVer 1.1やVer 2.0へと進めて行き、更なるブラッシュアップを図りたいと思います。

ここまでお読みになって「面白そう!」と思った方は、自由にコメントやご自身のページやタイムラインにポストしてください。

皆さんのコメントや反応を私がハブとなって編集し、バージョンアップを図ります。それをこのブログの中でどんどん公開していきます。

私のこの「シェアエコノミーのビジネス帳」はコピーライト(著作権)フリーです。ただし、シェアされた場合には事後で構いませんので、ご一報ください。

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たった「8人の人間が世界の富の半分を握る」資本主義という名の怪物。私はこの不条理に風穴を開けたい、微力だけど、絶対

この「無謀な」挑戦は皆さんのサポートでどんどん実現に近づきます。

どうぞ、お力をお貸しください。



ではでは@三河屋幾朗


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コメント

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