エコカーの今:太陽光発電と電気自動車

Quoraで次の質問が出ました。

電気自動車で補助的に太陽光発電を使うことは意味がありますか?

これは大いに意味があります。そこで私は次のように答えました。

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意味があります、と断言できます。
太陽光発電はバッテリー充電に使うよりそのまま動力に回した方が効率が良いです。(現時点では)
まずは、こちらが参考になるでしょう。



上記はトヨタの実験者で最大範囲までソーラーパネルと張った実験モデル例です。太陽光パネルからの電気はそのままモーターに供給した方が効率がいい理由が示されています。
既に発売されているプリウスPHV(2017年2月発売)ではソーラーパネル付きがオプションとして設定されており、合計56枚の太陽電池を搭載して最大で180ワットの電力を作ることが可能といいます。既に売っているんです。走ってるんです。

また、最新の車だとドイツの、世界初の量産型ソーラーカーとの触れ込みの独Sionが2020年からスウェーデンで生産開始です。既に25,500ユーロ(306万円)の前払いの予約は1万台を超えているそうです。

35kWhのバッテリー+248個のソーラーパネルです。クルマ同士で充電しあえるというのが面白いです。カーシェアリングにも積極的で専用アプリも用意。欧州で一般的なシェアライドにも対応しています。

DIYで部品交換をオーナー自らできるうえに、生産段階ででCO2を出さないというのも画期的です。
環境に敏感な欧州人に大うけ、というところですね。いずれ電気自動車は「ソーラーパネル付き」の選択肢が大きくなるでしょう。
既にお隣の韓国ヒュンダイからも発表されています。1日6時間の充電で走行距離を年間1,300 kmも延ばすことが可能、だそうです。
Sonata Hybridというクルマにオプション設定として売るようです。ヒュンダイは今後数年間のうちにこの技術を全車種に展開する予定だそうです。

時代はどんどん進んでいますね。

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ちなみに、燃料1リットルで走る距離を燃費と言いますが、電気自動車の場合は電費といいます。最近の日産リーフの電費は100km/Lを超えます。政府は2030年でのガソリン車の燃費で25km/Lを目指すとしていますから、電気自動車の桁違いの燃費の良さが理解できると思います。


ではでは@三河屋幾朗



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