COVID19 は ガイアの鉄槌か

まずはこれを読んで頂きたい。新型コロナウイルス(COVID19)対策について英国からのリポートです。惨憺たる気持ちになります。

英国インペリアル・カレッジからの驚くべきレポート

ホロコーストの15回分の死者が出る、緩和戦略を行ってもその半分にしか死者は減らないというのは衝撃的です。ワクチンにも18ヶ月を要すると。そのうえ「ぶり返し」で事態悪化の可能性も残る。現代人にとって悲劇としか言いようがありません。

このCOVID19が高齢者人口には厳しく、生産年齢人口には風邪程度、という点に私は注目しています。



地球をひとつの生命体、ガイアと考えると、自然は「不自然」を自浄作用でならしていく、という至極「自然」な現象を基本機能として持っています。とすれば、「不自然」に長生きする、あるいは「死ねない」高齢者への、ガイアとして「自浄作用」なのかもしれない、私はそう感じます。


ここからは少々哲学的なお話になります。敢えて批判を覚悟で述べます。感情を抜きにしてお読みください。

過去に人類は、ウイルスによる「殲滅」を幾度となく経験しております。増殖し続け、環境を変え続ける人類という種を、ガイアという生命体が自浄作用でふるいを掛けている、自然体に戻ろうとしているのではないか。

今回の新型コロナウイルス発生が、そのような至極全うな「働き」なのではないかと私は思います。それを人間が力技で阻止してよいのか?という素朴な疑問も感じます。(⇐この意見には非難が集中するでしょう)

この「高齢者に厳しい」という点を見るだけで、中国、韓国、日本に厳しいことは明白で、特に日本よりも高齢化社会が進むと予想されている中国から、つまり世界人口比で5人に1人の国から、このウイルスが発生しているという事に、何らかの暗示があるような気がして仕方ありません。


ここまでは命に関してですが、次は経済について。私の得意分野です。

富の偏在が世界中で顕著になっていますが、その富の多くを持つのが高齢者です。富の偏在を平らかにする、となれば「手っ取り早い方法」は何か。そう、高齢者が居なくなれば多くの部分が果たされる。無論それには感情に非常に大きな痛みを伴いますが、ガイアのひとつの種でしかない人類であることに立ち戻れば、これもまた「自浄作用」ではないかと思うのです。

今回のCOVID19「罹災」を大気圏外から俯瞰した時、人類という種が右往左往する有様をガイアはどう考えているのか。答えてはくれない大いなる力の前に、人類はただただ狼狽するばかりです。


この未曽有の危機に


さて、少し話が変わりますが、このような厳しい状況にどう対処するかという現実解を、実業の主、トヨタの章男社長が日本自動車工業会の会長として語っています。




深刻にならずに、真剣に
みんなで助け合って、感謝し合う

日本自動車工業会 豊田章男会長
先が見えない、何が正解かは分からない今の状況においては、とにかく決断をして実行していくしかございません。
(中略) 
今は、先が見通せない事への不安な気持ちを、みんなが抱いている状況です。
政府におかれましては、今まさに大きな打撃を受けている中小零細企業や、非正規雇用労働者への対応など、先に光を感じられるようなメッセージとアクションを打ち出していただければと思っております。

ーここからが注目点です。

一方、我々自身が何をしていかなければいけないのか。
敢えて前向きな言葉を使わせてい頂ければ、改革を一気に進めていく時と捉えたいと思っております。
今まで、世の中の変化のスピードは速い、というフレーズを幾度となく使ってまいりましたが、こんなにも世の中がガラッと変わることがあるのかというところが正直なところでございます。
本当に急激に、そして全ての人の生活が変わることになりました。
その結果、いままでは見えてこなかった様々な課題が浮かび上がってきたのだと思います。
ーそして、こう結びます。

トヨタさんはこの状況をどう考えているのか聞かれます。共通してお答えしているのが、真剣に考えないといけないが深刻には考えないようにしている、ということです。経済がこの状況になっている一番の原因は、先が見えない不安です。
(中略)
世の中にはコントロールできる話と、コントロールできない話がございます。比率で言えば、その殆どはコントロールできないものばかりであります。
コントロールできない話を深刻に考え過ぎれば、人はネガティブになってしまいます。ネガティブになっても何も良くなりません。ネガティブの連鎖は物事を悪くするばかりです。 
だから、深刻にはならず、まず、コントロールできる範囲のことを真剣にやっていければ良いと思っております。

自分ではコントロール出来ないものを、他の誰かが取り組んでくれているかもしれません。
そうしたら、ありがとうと伝え、そして誰かが困っていれば、自分が出来ることで助けてあげる。皆がそれが出来れば、コントロール出来ることが増えてくると思います。

深刻にならず、真剣に。
皆で助け合って、感謝し合う。

道徳の授業のようですが、このトンネルの先に光を見出すためには、皆でこれをやっていくしかないと考えております。
こんな時だからこそ、無理にでも笑顔になって乗り越えてまいりましょう。皆さま笑顔で、よろしくお願い致します」

ああ、なんて素直で心に響く言葉だろう。

私はこれを聴きながら、トヨタの章男社長が、日本自動車工業会の章男会長が、YouTubeで語ったこの内容は、国家のリーダーが本来語るべき内容ではないのか、そう思いました。

「深刻にならずに、真剣に。みんなで助け合って、感謝し合う」

とても良いフレーズだと思いました。皆さんも気に入ったら、使ってみて下さい。きっと自分の周囲が少し暖かくなると思います。



世界の叡智、分断より協力を唱える


奇しくも、「サピエンス全史」のユヴァル・ノア・ハラリ氏が、同様の趣旨のことを言っています。

多くの人が新型コロナウイルスの大流行をグローバル化のせいにし、この種の感染爆発が再び起こるのを防ぐためには、脱グローバル化するしかないと言う。壁を築き、移動を制限し、貿易を減らせ、と。
だが、感染症を封じ込めるのに短期の隔離は不可欠だとはいえ、長期の孤立主義政策は経済の崩壊につながるだけで、真の感染症対策にはならない。むしろ、その正反対だ。
感染症の大流行への本当の対抗手段は、分離ではなく協力なのだ。”


ユヴァル・ノア・ハラリ氏が『TIME』誌に投稿したものの翻訳文です。

2020年3月15日「TIME」誌記事
人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を:ユヴァル・ノア・ハラリ=著
http://web.kawade.co.jp/bungei/3455/


ではでは@mikawaya1960/三河屋幾朗


参考

コメント